レッドブルの首脳陣は2019年シーズンにタイトル争いができるとの思いを強くしているようだ。
18日(月)からバルセロナで今年最初のF1公式プレシーズンテストが始まったが、そこでの走りを見る限りにおいてはフェラーリがライバルたちをリードしているのは明らかだ。
ところが、昨年まで5年連続でF1チャンピオンチームとなったメルセデスは、ここまでのところフェラーリからはコンマ5秒ほど離されたペースで終始している。
そして、その中間に位置しているのがレッドブル・ホンダだ。
■手応えを感じているホンダ
今季からトップ3チームのひとつであるレッドブルへのPU(パワーユニット)供給を開始したホンダの田辺豊治テクニカルディレクターもここまでの展開には満足しているようだ。
「私たちは信頼性を大きく改善することができましたし、同時にパフォーマンスも向上できています」
『Speedweek(スピードウィーク)』にそう語った田辺は次のように続けた。
「しかし、私たちはF1であろうがほかのシリーズであろうが、常に勝利することを目標として掲げています」
「私たちの目標はもちろん、両チーム(レッドブルとトロロッソ)ともに昨年よりもよい結果を残すことです」
■メルセデスより上だとレッドブル首脳
そして、レッドブルの首脳たちも2019年型ホンダPUに大いに喜んでいるようだ。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーが今年のホンダPUはルノーのものより「明らかによくなっている」と言えば、モータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも次のように続けている。
「現時点ではフェラーリの方が我々よりいいと思っている。だが、我々はタイムのことは気にしていないよ」
「我々はメルセデスよりも上にいる」
一方、テストが行われているバルセロナ-カタルーニャ・サーキットのパドックでは、ホンダPUが大きな振動の問題を抱えているようだとのうわさもささやかれている。だが、マルコはそうしたうわさを完全否定し、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように主張した。
「我々は完全に満足しているよ。パッケージは期待通りの働きをしている」
■ドライバーたちもホンダPUをべた褒め
ホーナーもさらに続けた。
「完全に予定通りに進んでいる。クルマは予想した通りに機能しているし、ホンダエンジンはロケットだよ」
「ピエール・ガスリーもエンジンは昨年のものよりよくなっていると言っていた。そしてマックス(フェルスタッペン)もべた褒めしているよ。彼も大きなパワーを感じているよ」
現在、F1チームの間ではフェラーリのフロントウイングが話題に上っており、それをコピーしようという動きも出ているようだ。
しかしホーナーは、レッドブルにはそんなことをする必要はないと次のように付け加えている。
「今のクルマが我々にとってベストな働きをしている。我々もフェラーリのコンセプトは目にしたよ。だが、シミュレーションによれば、我々のウイングの方がよりポテンシャルがあるという結果が出ているんだ」
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